第1次・第2次提訴の報告
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● 第1次提訴 (2016/06/17) ―― 違憲裁判 スタート.
● 第2次提訴 (2016/09/21) ―― 158名の原告・追加提訴.
第1次提訴 (2016/06/17) ―― 違憲裁判 スタート
提訴行動・・・そこで意外な人に
安保法制違憲訴訟おかやまは、国家賠償請求の訴状を岡山地方裁判所に提出しました。2016年6月17日 午後1時45分岡山弁護士会館に集合した約50名の原告と弁護団は「安保法制は憲法違反」と記載したプラカードを各自掲げて隊列を作って行進して裁判所に向かいました。偶然ですが、政権党から出馬予定の参議院選候補の宣伝カーと行き合いました。番町交差点で赤信号待ちとなった宣伝カーの拡声器で候補者本人と思われる女性は、私たちを認識して「安保法制によって国民の生命・財産を守る」という趣旨の発言をしました。これに対して私たちは肉声で「本当に分かって言っているのか」「憲法を良く読め」等と反論しました。束の間のすれ違い街頭討論会でした。
裁判所では、河田事務局長がずっしり重い訴状と原告の一覧表・委任状の束を受付に提出しました。これで訴訟の始まりです。
第一次の原告は402名です。訴状の内容は以下に添付しますので、ぜひ読んでください。
(右クリックでダウンロード可)
● 訴状 (2016-06-17) 【 pdf ファイル 全43ページ (370,270 バイト)】
提訴後集会 力強い意見陳述
訴状提出後、弁護士会館で提訴集会を開きました。
河田事務局長から提訴の報告があり、次いで金馬弁護士が訴状の内容を説明しました。そして原告の代表的な人7人からそれぞれ提訴の動機や裁判によって求めようとしていることについての意見陳述がありました。7名の人のプロフィールは以下に添付しますので、ぜひ読んでください。
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● 意見陳述者プロフィール(修正版)【 pdf ファイル 全2ページ (169,380 バイト)】
多彩・多様な原告の方々
402名の原告のひとびとは多彩です。かつての日本が引き起こしたあの大戦の被害や悲惨は今もなお続いています。原告の中には、あの戦争のため多くの肉親を失い中国に残留するしかなく長年の悲惨と苦しみを味わった中国残留孤児の人、広島に投下された原爆により現在も肉体的精神的不安と苦悩の中におられる被爆者本人・被爆者の2世の人、岡山空襲の経験者等戦争の被害者といえる方々、自衛隊の基地とその演習により平穏で危険のない生活が脅かされている人等がおられます。また、戦争体制・軍備増強により国民生活があらゆる面で圧迫され、その犠牲や人権侵害が予測される障がい者のひとびと、肉親を自衛隊に行かせていて今までとは異なる危険地帯への派遣を恐れる自衛隊員の家族、子育ての最中でどこの子も戦争には出さない、どの子も殺させないことを願い、未来に向けて戦争法に反対をしてきたママさんたち等々実に多彩・多様です。これからの裁判の進行の中で皆さんにそれぞれその体験や意見・主張を述べていただくのが楽しみです。分厚くて根源的な戦争被害の実相が浮かび上がることと思います。
アピールを採択
集会の最後に提訴アピールを採択しました。提訴に至った経緯と提訴の意義付けを広くアピールしたものです。
このアピール文を以下に添付しますので、ぜひ読んでください。
(右クリックでダウンロード可)
● 2016-06-17 アピール 【 pdf ファイル 全2ページ (103,865 バイト)】
交流集会を企画 今後も参加してください
諸般の事情によりこの訴訟の原告にはなれないがサポートはしましょうと言われカンパをしてくださっている方々が多数おられます。この人たちと原告・弁護団の交流と勉強会を企画しています。
● 日 時:2016年8月5日(金)18:00~
● 場 所:岡山弁護士会館 2F大会議室
※ 第1回交流集会は終了しました。
レポートはこちら。
第2次提訴 (2016/09/21) ―― 158名の原告・追加提訴
第2次提訴をしました。
9月21日午後2時、岡山地方裁判所に第2次岡山違憲訴訟の訴状を提出しました。
今回提訴の原告数は158名の人々です。安倍政権の暴挙に怒りの声を上げる人が新たに戦列に加わりました。
これで原告の総数は560名となりました。
提訴後に、前回と同様に、岡山弁護士会館で提訴後の集会が行われました。
提訴後集会のプログラム
● 開会挨拶・提訴報告(河田 弁護団事務局長)
● 弁護団代表挨拶(清水 弁護団共同代表)
● 訴状概説(金馬 弁護団共同代表)
● 原告意見陳述 4名
● 原告団組織について(吉岡 原告団代表代行)
● 閉会挨拶(河原 弁護団共同代表)
原告を代表して、9条の会の管木智子さん、市場恵子さん、橋本省吾さんと当日参加の原告の方、4名の方から意見表明がありました。
それぞれの体験や生い立ちを踏まえて力強く違憲訴訟の原告の戦列に参加し、安保法制の違憲判断を獲得するために奮闘をする発言がありました。
また、市場さんからは歌も披露され、会場の人も一緒に歌いました。
違憲訴訟弁護団としては、第2次提訴をもって一応の提訴終了としています。
これから本格的に訴訟の進行が始まります。
※ 補足事項をこのページの最後に記述します。
2016年11月24日(木)午前10時 第1回弁論期日とされる
9月27日午後3時30分から岡山地方裁判所において担当裁判官・法務省訟務担当者・弁護団の3者による進行協議が行われました。
訟務関係者は8人も出席していました。弁護団は13人です。ここで次のようなことが話し合われました。
・第1回口頭弁論期日は 【 2016年11月24日(木) 午前10時から 】 とする。
・この期日は大法廷(100号法廷:傍聴席95席)で行う。
・通常、1回期日は形式的なものだけなので5分程度で終わるが、今回は原告意見陳述を含めて1時間30分とする。
・被告国側の答弁書は10月17日をめどに提出する。
・第1次訴訟と第2次訴訟は併合して審理する予定である。
・第1回期日までに原告側は提出予定の書証を提出すること。
・被告答弁書に反論があれば、その作成に必要とする時間を予め連絡すること。そのうえで第2回期日を決めたい。
・第1回期日において、原告席に着席する代理人数・原告本人数および傍聴席に着席する原告本人、一般傍聴人、報道関係者の席の数ならびにその割り振りについては後日書記官を通じて協議をする。一般傍聴人が多い場合はくじ引きとなる。
第1回弁論期日において意見陳述をしていただく人々については弁護団と協議をして調整・準備をします。ご協力をお願いします。
また、当日は多くの原告の方々に参加をお願いします(10/18 の会議の後、もう少し詳しい続報を出しますので、お待ち下さい)。
※補足事項
第2次提訴集会プログラムのうち、「 開会挨拶・提訴報告 ~ 訴状概説 」までは Youtube でどなたでも見ることができるようにしてあります。
● https://www.youtube.com/channel/UCf1kQDeVNzHKa1rd4CJFkSg
2016/09/28 現在で、岡山原告団は、東京の457人を超え、関西原告団713人に次ぐ大勢力となりました。
当日、08/05 の交流会同様に訴状の解説が行われましたが、今回も訴状の内容は(敢えて)第1次提訴のと同じものとしています(日付・人数・原告代表者の表記のみ異なる)。解説は前回を踏まえて少し工夫がありますので、 Youtube で見ていただけたらと思います。
● 訴状 (2016-06-17) 【 pdf ファイル 全43ページ (370,270 バイト)】 (第1次提訴の資料です)
なお、当日の Q&A の中で、裁判にかかる印紙代金の話が出ていたのですが、年初の準備会(パンフレットさえも作成前)の席上で、「集団訴訟にかかる印紙代が請求金額により激変するが、1,000人を目指すならば、1人あたり10万円(計1億円)を超えた段階で印紙代が跳ね上がる――少ないのは幾らでも違いは少ない」という議論があり、請求金額の多寡はこの訴訟の本質ではないが、請求額0円というわけにも行かず、原告の負担金額を考慮して1人あたりの請求金額を決定したという経緯があります。
「原告団組織について」、吉岡 原告団代表代行はあくまでも現状の「仮」だから、第1回口頭弁論後の集会を正式に「総会」と位置づけて正式に代表を決定する(共同代表として複数人で)ということで依存ないかという問いかけに対し、議場の拍手により承認を得ました。今後、原告団の共同代表その他の人選が進行していきます。
最後は河原 弁護団共同代表より「楽しくって言っちゃおかしいですけれど、元気を出して戦っていきましょう」という挨拶で締め括られました。
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