口頭弁論の報告

裁判所での公式な裁判名称は
岡山地方裁判所 平成28年(ワ)第571号 【第1次提訴分】/ 平成28年(ワ)第887号 【第2次提訴分】
「国家賠償法1条1項に基づく国家賠償請求事件」(裁判長:曳野久男)となります。
※ 裁判長を含む判事2人が異動により、次回口頭弁論から別の方に交替されます。


【メニュー】

● 第1回口頭弁論 (2016/11/24) ―― 口頭弁論 スタート

● 第2回口頭弁論 (2017/03/22) ―― 意見陳述はとどまることなく

● 第3回口頭弁論 (2017/07/12)



第1回口頭弁論 (2016/11/24) ―― 口頭弁論 スタート

当日の朝

2016/11/24 当日の朝はいい天気でした。
流石に12月も近くなってちょっと寒いかなという程でした。
集合場所の100号法廷は、岡山地裁の正面玄関から入ってほぼ突き当り。
裁判所の駐車場は建物裏側ですので、建物裏側入り口付近で直接傍聴券の整理券を配布する行列に並ぶという感覚です。
結局、整理券は配布され抽選も行われたのですが、特別傍聴券を合わせると全員が法廷へ入場できることになりました。
原告席に着席する弁護団や当日陳述人などを合わせ、約100人で堂々と報道陣が待ち構える裁判所に入廷しました。

CA3I0472

10時直前に報道陣が法廷内を撮影し、退場していよいよ裁判開始です。

基本的に原告側の訴え内容は提訴時に提出した「訴状」です。

その内容と その概要(我が弁護団による解説)を以下に添付(再掲)します。
. (右クリックでダウンロード可)

. ● 訴状 (2016-06-17) 【 pdf ファイル  全43ページ (370,270 バイト)】
. ● 訴状概要(要約版)【 pdf ファイル 全5ページ (152,233 バイト)】

これに対する被告(国)側の答弁書と その概要(我が弁護団による解説)を以下に添付します。
. (右クリックでダウンロード可)

. ● 2016-10-17 第1次提訴分 答弁書 【 pdf ファイル  全27ページ (852,034 バイト)】
. ● 2016-11-17 第2次提訴分 答弁書 【 pdf ファイル  全4ページ (957,836 バイト)】
. ● 2016-11-24 答弁書概要 (解説) 【 pdf ファイル  全3ページ (94,965 バイト)】

※ 原告・被告の主張を解り易く解説したものを Youtube に置いてあります(原告側の主張は「訴状解説・概説」になります)。

まずは裁判内容の確認の後、裁判長から「両者ともこの通り陳述しますか?」という問いかけに対し肯定をしたので、双方が口頭弁論で1回ずつメインの主張を交換したことになりました。

今回の第1回口頭弁論では、更にこれに対する追加補足事項・反論として、弁護人&原告陳述人 合計10人が口頭&追加書面によるアピールを行ったという図式でした。
その陳述書を以下に添付します(原則的に、口頭ではこの書面を読み上げるのみです)。
. (右クリックでダウンロード可)

. ● 01.河原弁護士 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全2ページ (85,151 バイト)】

. ● 02.原告 大坂氏 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全2ページ (89,413 バイト)】
. ● 03.原告 加百氏 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全4ページ (150,005 バイト)】
. ● 04.原告 内藤氏 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全5ページ (161,348 バイト)】
. ● 05.原告 宮本氏 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全3ページ (134,388 バイト)】
. ● 06.原告 吉岡氏 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全5ページ (175,687 バイト)】

. ● 07.金馬弁護士 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全3ページ (130,754 バイト)】
. ● 08.藤川弁護士 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全4ページ (125,184 バイト)】
. ● 09.河田弁護士 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全2ページ (83,151 バイト)】
. ● 10.山崎弁護士 意見陳述書 2016-11-24.pdf 【 pdf ファイル  全2ページ (95,917 バイト)】

裁判長は、ちゃんと陳述人の顔を見て主張を聞いてくれていました。
対照的に、10人前後の被告席着席者は殆ど下を向いたままでした(後列の1人だけ顔を上げていました)。

被告側は、今回陳述はなしということでしたので、第1回口頭弁論はここまで。
原告・被告と協議の結果、次回(第2回)期日を「平成29年3月22日(水) 14時半」と決定して終了しました。
ただし、次回も岡山地裁最大のこの法廷(100号法廷)を使えるとは限らない。努力はするが、状況次第では別の法廷になる可能性があるとのことでした。


報告集会&原告団総会

裁判所での全予定が終了後、弁護士会館に移動し、報告会が行われました。

質疑応答
. ● 河原弁護士の挨拶
. ● 金馬弁護士の「被告側答弁書の解説」
. ● 原告陳述者が各自感想を披露
. ● 第1回口頭弁論までの質疑応答

※ 金馬弁護士の解説と質疑応答、原告陳述者の感想は
Youtube で閲覧できます。

 

 

今回、傍聴希望者は全員入廷ができたので、「訴状」 および当日の弁護士・原告代表の口頭での 「意見陳述」 を合わせた 「原告側の主張」 に関してはおおよそ理解できるはずですが、「被告側の主張」「答弁書」 という名前の文書として提出されているのみで未だ一度も開示されていないので、金馬弁護士がこれを解説してくれました。(弁護団は答弁書の内容を事前に承知しています。この時点では原告・傍聴者に公開されていないという意味です)

陳述人代表1

その後、当日の原告陳述者全員に感想を披露してもらいました。
特に過去の自衛隊関連裁判で「裁判官は言いにくいことはちょっとよう言わんのんじゃなぁ」でも「裁判官によって判断は違うんじゃなぁ」から、「裁判所の判断で自分らが勇気付けられたりするけど、反対に裁判所を勇気付けたり激励するようなウネリを作らんといけんのんじゃという話があった」という流れはいいですね。
他にも、当日参加できなかった人も是非一度は聞いていただきたいという話の連続でした(できれば、上の方に添付してある違憲陳述書も読んでいただければと思います。そちらがメインですので)。

陳述人代表2

そして、質疑応答では裁判の実態(進行) が予想(社会常識) とかけ離れていることに関する質問が予想通りに出ていました。
これに関しては別ページの「素人の素人による素人のための裁判案内」という記事で大雑把に説明しています(「理解」できても「納得」はできないかもしれませんが)。

– – –

この後、原告団総会 に入っていったのですが、弁護団からは「現在560名の原告団の内、50名強の人に今回の陳述者に続く第2回以降用の陳述書を作っていくようにお願いとお手伝いをしているところだが、実は原告全員分の陳述書を用意したいくらいに思っている。是非ともご協力いただいきたい」という旨のアピールがありました。
【裁判官の胸に響く「陳述書の書き方教室」】 を主とした勉強会も企画したいと思っているのでぜひご参加ください。

そして目的は1つ。我々の主張を認めてもらい(賠償の話ではありません)、「違憲」の判決を求めて今後とも力を合わせようではありませんか。

弁護団だけでは戦えないのです!

(この総会については別ページでレポートしています


Title-Logo(Complex)


第2回口頭弁論 (2017/03/22) ―― 意見陳述はとどまることなく

2017/03/22 前日の雨混じりの天気はどこへやら。
屋外の報告集会を予定していたので、風も殆ど感じず好天と暖かい日差しに恵まれ、まずはそれだけでも一安心。
途中、速報は何度か Twitter に上げていきました。 (https://twitter.com/Anpo_Ikenjaro)

口頭弁論開始前に弁護士会館の2階に集まってくださった方々に、単に「待っていてください」というのでは芸がないので、急遽事前説明集会の様相となってきました。

今回は事後報告にこの会場を使えず野外集会になるので、ここで落ち着いて話が聞けるのはナイスな機転でした。
前回を踏まえ、展開を事前説明することで、傍聴しても理解ができないという状況を避けることができたら価値があります(結果論的には、今回は被告側からは何の意見表明も反論もなかったので、単に傍聴だけで何の問題もなかったのですが)。
ここで「今日の意見陳述者の中に高校生がいます」と発表され、高齢の原告が多い会場の期待値は否応なく上がっていきました。
2回目の期日ということで、マスコミも取材するつもりが当初はなかったようですが、若者の意見陳述が関心をひきつけ、結局は法廷撮影もされるという好影響を与えてくれました。

弁護士会館の2階集合の時点で「アレ?90名を超えてるなぁ?」と思っていたのですが、弁護士など原告席に座る人を差し引けば傍聴希望者は全員入廷ができそうだなぁ――イヤイヤ1人また1人と……
結局、満員札止めで20人ほどが入場できませんでした。第1回よりも第2回の方が傍聴希望者が増えるなんて……
岡山地裁にはこれより大きい法廷が存在しません。
入場できなかった皆さんには申し訳ないけれど、勢いが衰えていない――いや増しているというのは当事者それぞれの心に大きなインパクトを残したようです。
逆に被告側の人数は減っていましたし、最前面に着席した顔ぶれも変わっていたようです。単なる人事異動の一環なのかテコ入れなのかは判りませんが。

– – –

提訴時の「訴状」に当たるものは、今後は「準備書面」と呼ばれます。

訴状に追加すべき補足の主張と、前回の被告側答弁に対する反論です。
今回も提出した内容を「陳述しますね?」で終わりですが、この内容は未だ弁護団内部以外はどこにも公開されていないので以下に添付します。
. (右クリックでダウンロード可)

. ● 準備書面1 (2017-03-22 第2回口頭弁論提出) 【 pdf ファイル  全61ページ (4,083,314 バイト)】
. ● 準備書面2 (2017-03-22 第2回口頭弁論提出) 【 pdf ファイル  全38ページ (2,600,213 バイト)】

※ 何か解説か要約版を出せればいいなぁと調整中です。

今回は、この準備書面2通に加え、原告の手による(弁護団の補助あり)陳述書が15通提出されています。
法廷では弁護人2人プラス5人の原告による口頭での意見陳述が準備されていました。

さて、冒頭に本日の進行次第を裁判長が順次確認している最中、被告側からは「前回言った通り意見陳述は不要だし、認める必要がない」という発言に加え、「初回ということで前回は譲ったが、意見陳述書の事前提出も受けていないのだから、この場で意見陳述なんて許容できない」旨の発言がありました。
裁判長は、事前提出という形式的な問題については次回から配慮するようにと河田事務局長に軽く申し伝えた上で、被告の申し出を却下して意見陳述が始まりました。

 

ただ今、編集中。
続報・資料はしばしお待ちを。

 
公開可能になったものから順番に陳述書を以下に添付します(原則的に、口頭ではこの書面を読み上げています)。
. (右クリックでダウンロード可)

. ● 01.山崎弁護士 意見陳述書 2017-03-22.pdf【 pdf ファイル  全3ページ (103,028 バイト)】
. ● 02.清水弁護士 意見陳述書 2017-03-22.pdf 【 資料到着待ち/掲載をお待ち下さい 】

. ● 03.原告 ○○氏 意見陳述書 2017-03-22.pdf
. ● 04.原告 ○○氏 意見陳述書 2017-03-22.pdf
. ● 05.原告 ○○氏 意見陳述書 2017-03-22.pdf
. ● 06.原告 ○○氏 意見陳述書 2017-03-22.pdf
. ● 07.原告 ○○氏 意見陳述書 2017-03-22.pdf

被告側は、今回も陳述はなしということでしたので、第2回口頭弁論はここまで。

陳述後に裁判長より今後の見通しを訊ねられました。口頭弁論があと何回ほど必要そうかを探る趣旨。
河田事務局長が呻吟した後に「少なくとも3回は必要」という見通しを返答しました。
被告側は、口頭弁論の途中で反論などの論議をする積もりは一切無く、原告の主張が全部終わった後でまとめて主張する由。
つまり、本日冒頭で「事前に提出を受けていない意見陳述を認める訳にはいかない」と主張したのは、事前提出がないと反論・論議が用意できないからでなく、単に形式的なイヤガラセであったことを認めたも同然ということです。

その後、原告・被告とも協議の結果、次回(第3回)期日を「平成29年7月12日(水) 14時半」と決定して終了しました。
ただし、次回も岡山地裁最大のこの法廷(100号法廷)を使えるとは限らない。状況次第では別の法廷になる可能性があるとのことでした。

– – –

なお残念なことに、(過去の幾多の国賠訴訟などとの比較で)かなり原告からの評価が高かった 裁判長:曳野久男氏 を含む判事2人が異動により、次回口頭弁論から別の方に交替されます。
弁護団・原告団としてはまた信頼関係の構築からスタートすることになります。
思い返してみれば、今後の見通しを訊ねたのは後任者への引き継ぎ情報だったのでしょう。
.


.
裁判所での全予定が終了後、200m ほど移動して南方北公園に移動し、屋外で報告会が行われました。
. ● 弁護団共同代表の河原弁護士の挨拶
. ● 意見陳述をした山崎弁護士の挨拶と感想
. ● 原告陳述者が各自感想を披露
. ● 原告団代表の宮本弁護士の挨拶
. ● 事務局長の河田弁護士の挨拶
. ● その他の連絡事項・陳述のお誘いなど

法廷に入りきれないほどの傍聴者には、弁護団は大変な喜びと感謝を繰り返し表明されていました。

また、原告の皆さんからは「今日の陳述は素晴らしかった」という声しきり。
高校生の意見陳述者に対する賞賛も多く、高齢の原告にとっては自分のためと言うより子のため孫のために未来に向かって活動しているという自負がくすぐられるという面も強かったのでしょうか、感激も一入(ひとしお)という盛り上がりでした。

山崎弁護士からは「後3回ぐらいでなんてそんなもんじゃないでしょう、これはねぇ! まだまだ徹頭徹尾、違憲判決を勝ち取るあるいは自衛隊が海外で戦争を起こさないと約束をし切るまで何年でも続けていかなければならない――そういう裁判であると、今日確信を持ちました!」との発言が飛び出て、会場の拍手と笑いを取っていました。原告団・弁護団の一体感・信頼感と高揚感が魅せた充実感の発露に他なりません。

河田事務局長「基本的にはですねぇ、この思いは皆さん方一人一人の思いがあるはずなので、皆さん方一人一人にね(陳述書を)書いてもらおうと思っています! 今日みたいに裁判所で意見陳述までは求めませんのでねぇ、まぁそんな時間もないですからねぇ(笑)、だけどこの、この思いはね、皆さんがここに足を運んでくださった、この思いは『陳述書』という形にして届けたいと思います」

※ 集会の状況を撮影したビデオを Youtube に置いてあります(プライバシーの問題を考慮して、原告陳述者の感想部分は 2017/03/23 現在は未公開です)。

 


Title-Logo(Complex)


第3回口頭弁論 (2017/07/12)

口頭弁論期日まで箸休めにどうぞ。

【九条の窮状を救助する強い味方、その名は「キュースケ」】

マスコット  Article9-2

このマスコットは安保法制違憲訴訟または類似の活動を行う団体・個人に対しては無償で利用可とします。

岡山地裁玄関



引き続き、サポーターを随時募集しております。

法廷傍聴、資料や情報提供、カンパなど様々な形でのご支援ご協力をお待ちしています。詳細は事務局までお尋ねください。

※ なお、この活動の情報をメールで受け取ることができます。
(原告・サポーター以外でも、県外の方でもOKです)
【「安保法制違憲訴訟おかやま」 メールニュース】を受け取りたい方は ikenjaro@gmail.com  までお申し込みください。

2017/01/23. Twitter をスタートさせました。https://twitter.com/Anpo_Ikenjaro です。


メールはこちら → Title-Logo(Complex)